昨今の異常気象により、毎年のように日本各地で豪雨被害が起きています。今まで大きな災害が無かった地域でも、未曾有の被害が起きる予想のつかない気候になってしまいました。
また、日本は地震が多い国でもあり、過去30年間だけでも
1993年7月12日 北海道南西沖地震
1995年1月17日 阪神・淡路大震災
2004年10月23日 新潟県中越地震
2007年7月16日 新潟県中越沖地震
2011年3月11日 東日本大震災
2014年11月22日 長野県北部地震
2016年4月14・16日 熊本地震
2018年6月18日 大阪府北部地震
2018年9月6日 北海道胆振東部地震
とマグニチュード6以上の大地震がこれだけ多く発生し、多くの人命や財産が失われました。
大きな被害を受けた地域では、避難場所に支援が届くまでに数日から数週間かかったケースが多くありました。その原因としては、道路や港湾などのインフラの被害、物流や通信の混乱、支援物資の不足や配分の困難などが挙げられます。
今まで災害被害がない地域に暮らしていても、これからも絶対に災害が訪れないとは言い切れません。
もしもの場合に日頃から防災意識を持つことが大切です。
そこで自分達がまずできることは、防災用具の備えです。しっかりと備えがされているか?何を用意しておけば安心か?を考えていきます。
自然災害や地震では、電気やガス、水道などのライフラインがストップしてしまうことも多々あります。ライフラインの復旧や支援が届くまでは、飲食や生活用品など自分や家族の安全を守るための備蓄が必要になります。
防災用品とは要するに備蓄のことで、最低限の生活を確保できる備えです。
防災用品の備えは、災害の種類や規模によって異なりますが、一般的に以下のような備蓄が必要になります。
原則として、災害への備えは最低でも3日分が目安です。ただし、発災後3日間から7日間は外部からの助けを頼りにせず、自力で生活を続ける必要がある場合もありますので、できるだけ多めに備蓄することをおすすめします。
防災用品は定期的に点検・交換しておくことも大切です。消費期限や電池残量を確認してください。
在宅避難の場合でも、自宅に危険が迫っている場合には一刻も早く家を離れなければいけません。そんな時に、サッと手に取り逃げ出すための非常用持ち出し袋の用意が必要になります。
避難所に避難をするわけですが、非常用持ち出し袋になにを入れておくと良いかカテゴリーに分けてみました。
避難所に持って行くものは、災害の種類や規模、避難所の状況、自分や家族のニーズなどによって異なるので、これらのものは最低限必要なものになります。
女性は生理用品、乳幼児は哺乳瓶や粉ミルク、紙おむつなど、高齢者は持病の薬やお薬手帳、柔らかい食品などを持って行くなど、それぞれのニーズに合わせたものも忘れずに用意しておきましょう。
また、非常用持ち出し袋はリュックサックなど両手が使えるものが良く、重さは自分が持てる範囲内にしておきましょう。
3日分の最低限の備蓄でもかなりの量になります。ですが、邪魔だからとしまい込んでしまうと、いざという時に取り出すのが大変になってしまったり、飲料水や食料の賞味期限が過ぎていることに気がつかないことがあります。
夜の場合は明かりが直ぐに必要ですので、懐中電灯やランプなどを枕元やリビングなど手に取りやすい場所に常に置いておきましょう。
また、防災用品を保管する場所は以下の3点に気を付けてみてください。
具体的には、玄関や耐震補強がされた床下収納、スペースがとりやすいリビングなどがおすすめです。また、非常用持ち出し袋は玄関やベッドの近くに置いておくと良いです。
新型コロナウイルスが発生した直後には、トイレットペーパーやマスク、水、衛生用品などの入手が困難になりました。また、大きな台風が来る時にも飲料水や簡易食料が品薄になることがあります。
それだけ多くの人が普段から防災用品を準備、備蓄していないということです。
大きな災害が起きた直後には、防災意識が高くあると思いますが、平穏な日常が続くとついおろそかになりがちですし、全部を一度に用意するとなるとお金もかかります。
日頃から気にかけて、安いときに買い溜めする工夫も必要ですね。